IFアンパンマン
2007:05:20
※この話は空想です。
「パトロールへ行ってきます」
いつものようにパン工場の煙突から飛び出るアンパンマン
このときはまだ誰も気づいていなかった。
今日が最終回になることを・・・・・
場所は変わってバイキン城。
今日もバイキンマンが作戦を企んでいます。
「今日こそ決着をつけてやる・・・・覚悟しろアンパンマン!!」
そういってバイキンマンは新たなる兵器を製作していた。
「先生〜お腹減ったよ〜」
「カバオ君!さっきお弁当食べたでしょう!」
楽しい笑い声が教室に響き渡る。
そこにアンパンマンがやってきた。
「カバオ君これをどうぞ。」
アンパンマンはカバオ君の目の前で自分の顔をもぎ取った。
「ありがとう。」
平気で他人の顔を食う。この地域ではそれが普通であった。
その時であった!ショクパンとカレーパンがやってきたのだ!
「大変です!アンパンマン!!」
「変な奴が突然町で商売を始めてるぞ!」
アンパンは「それが、どうしたんですか?」と首をかしげる。
「気持ちのよくなる薬や、楽しくなる水とかを売っているんです。」
「あやしいな、よし、行ってみよう!」
3人は町へとくりだした。
町は酷かった。
人々は狂ったように楽しくなる水を袋に入れて吸ったり
気持ちのよくなる薬をのんだりしている。
中には、自分の腕に注射をさしている人もいた。
「いったい、何が・・・・」
アンパンマンはただ呆然とするしかなかった。
「アンパンマン!アレを」
カレーパンが指差す先にはいかにも怪しい商人が人々に薬を売っている。
「君は何を売っているんだ!?」
アンパンマンは尋ねた。
「俺様はバイキンマンだ〜」
その瞬間バイキンマンはアンパンマンの顔に水をかけた。
「くっ・・・顔が濡れて力が出ないよ・・・・」
「大変だ!ショクパンマンは、パン工場へ知らせて。俺は他のみんなを呼んでくる」
カレーは叫んだ。
そして、ショクパンマンが帰ってきた。
「もうすぐアンパンマン号が来てくれるそうです。そっちは?」
カレーパンマンは言った
「ああ、見てくれみんなたすけに来てくれた。メロンパンナにロールパンナ、
クリームパンダに、ハンバーガーキッド、焼そばパンマン、SLマン、ホラーマン、
鉄火のマキちゃんにどんぶりトリオ、カステラ伯爵にかつぶしマン
ブタマンマンにビビンバ君、まだまだいるけどちょっと省略」
「これだけいれば大丈夫でしょう!」
ショクパンマンは微笑んだ。
アンパンマン号がやってきた。
速やかに新しい顔に交換したアンパンマン。
得意技のアンパンチをしようとした瞬間、UFOに乗っていたバイキンマンが叫んだ。
「このUFOに攻撃してみろ!すぐに爆発するぞ!」
アンパンマンは気にせずアンパンチをした。
バイキンマンは叫んだ
「この星ごと粉々にして消してやる!」
アンパンチがUFOに当った。
それは一瞬の出来事であった。
ジャムおじさんの手帳にはこう記してあった。
“刹那、強い光が町を覆い
高熱でありとあらゆるものをとかした。
人々はもがき苦しみのたうちまわった。
薬により人格が消えてしまった人でも苦しんでいたようだ。
町には叫び声が響き渡り凄まじい振動が我々を襲った。
気がついたときにはそこは宇宙にだった。
アンパンマン号に乗っていた私は助かったのだ。
しかし、私は家族を亡くしてしまった。
仲間を亡くしてしまった。
友人を亡くしてしまった。
何よりも、莫大な財産を失ってしまった。
アンパンマン号に残された酸素もあとわずか
もう私には後が無い。
この手帳を誰かが読んでくれたとき
きっとその世界は平和でありますよう
私は祈っていま・・・・・・”
素晴らしき星はこうして姿を消した。
この話を知ったあなた。
あなたには、何ができますか・・・・・?
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